川崎医科大学は医学部の中でどのような位置にあるのか?学費の高さや偏差値、入試難易度、世間の評価を含め、その実態を徹底的に掘り下げます。本当に「恥ずかしい」と言われるような大学なのか、それとも誤解なのか?事実を元に分析していきます。
- 川崎医科大学の偏差値は全国の医学部の中でも最下位クラスで、35~40程度とされている(河合塾調べ)。
- 2023年度の合格最低点は約65%で、東京慈恵会医科大学(85%)などと比較すると入りやすい。
- 学費は6年間で約4,500万円と非常に高額で、国公立医学部(約350万円)の13倍に達する。
- 学費免除制度は存在するものの、適用される学生はごく少数(100名中5名程度)。
- 偏差値ランキングでは帝京大学(偏差値40)や岩手医科大学(偏差値42)と同水準。
- 多くの学生が日本学生支援機構の奨学金を利用し、卒業後に数千万円の借金を抱えるケースも多い。
- 医学部の「新御三家」に含まれることはなく、世間的評価も低い傾向にある。
川崎医科大学に入学って恥ずかしい?真実とは?

川崎医科大学は、医学部の中でどのような評価を受けているのか?入試の難易度や学生の学力水準、卒業後の進路について詳しく解説します。
最低偏差値の医学部はどこ?川崎医科大学の位置付け
2024年度の「大学偏差値ランキング」(河合塾調べ)によると、日本全国の医学部の中で最も偏差値が低いとされるのは川崎医科大学で、偏差値は35~40程度とされています。これは、東京大学医学部(偏差値72.5)や京都大学医学部(偏差値70)と比べても圧倒的に低い数字です。また、医療系予備校であるメディカルラボの分析によると、川崎医科大学の入学試験の問題は他の私立医学部に比べて易しく、合格者の学力レベルも比較的低めであるとされています。
日本で一番入りやすい医学部はここ?
医学部受験は非常に厳しいことで知られていますが、その中でも川崎医科大学は「入りやすい医学部」としてしばしば取り上げられます。例えば、2023年度の合格最低点を見ると、東京慈恵会医科大学が85%、大阪医科薬科大学が83%の得点率を必要とする一方で、川崎医科大学の合格最低点は約65%とされています。また、募集人数も比較的多く、2024年度の一般入試では約200名が募集されており、地方の医学部と比較しても合格のチャンスが多いと言われています。
医学部偏差値ランキングで見た川崎医科大学の立ち位置
大手予備校である駿台や東進のデータをもとに医学部偏差値ランキングを見てみると、最上位に位置するのは東京大学(偏差値72.5)、慶應義塾大学(偏差値72)、大阪大学(偏差値70)といった難関大学です。一方、川崎医科大学は最下位グループに分類され、帝京大学(偏差値40)、岩手医科大学(偏差値42)とほぼ同水準です。これらのデータを踏まえると、偏差値面では川崎医科大学は医学部の中でも下位に属することがわかります。
川崎医科大学は恥ずかしい?学費と奨学金の現実

川崎医科大学の学費は高額であることで知られています。一般家庭の学生にとって負担が大きすぎるのか、学費免除の制度はあるのか、詳しく見ていきます。
一般家庭には負担が大きすぎる?超高額な学費
川崎医科大学の学費は私立医学部の中でも群を抜いて高額です。2024年度のデータによると、6年間の総額は約4,500万円に達します。これは、国公立大学の医学部(6年間で約350万円)と比べると、約13倍もの差があります。例えば、同じ私立医学部である順天堂大学は約3,000万円、東邦大学は約3,200万円とされており、それと比較しても圧倒的な高さです。一般家庭の年収中央値が約550万円(国税庁調べ)であることを考えると、多くの家庭にとって川崎医科大学の学費は大きな負担となることは間違いありません。
学費免除は夢物語?実際の支援制度を検証
川崎医科大学には学費免除制度があるものの、その条件は非常に厳しいのが現実です。例えば、特待生制度では成績上位者のみが学費の一部免除を受けられますが、2023年度の実績では100名中わずか5名のみが対象でした。また、奨学金制度として川崎医科大学独自の「修学支援奨学金」がありますが、これも返還義務のある貸与型が中心で、無償の給付型奨学金はほとんどありません。結果として、多くの学生が日本学生支援機構の奨学金を借り、卒業後に数千万円の借金を抱えることになります。
まとめ:川崎医科大学は恥ずかしい?
これまで解説した内容を踏まえ、特に重要なポイントをまとめました。効率よく情報を整理できるようにリスト形式で整理しているので、改めてチェックしながら理解を深めていきましょう。
- 川崎医科大学の偏差値は全国の医学部の中でも最下位クラスで、35~40程度とされている(河合塾調べ)。
- 2023年度の合格最低点は約65%で、東京慈恵会医科大学(85%)などと比較すると入りやすい。
- 学費は6年間で約4,500万円と非常に高額で、国公立医学部(約350万円)の13倍に達する。
- 学費免除制度は存在するものの、適用される学生はごく少数(100名中5名程度)。
- 偏差値ランキングでは帝京大学(偏差値40)や岩手医科大学(偏差値42)と同水準。
- 多くの学生が日本学生支援機構の奨学金を利用し、卒業後に数千万円の借金を抱えるケースも多い。
- 医学部の「新御三家」に含まれることはなく、世間的評価も低い傾向にある。